HDX RealTime Optimization Pack 2.0: Lync / Skype for Business を VDI / RDS で 最大 限 に 活用

8:39 PM
HDX RealTime Optimization Pack 2.0: Lync / Skype for Business を VDI / RDS で 最大 限 に 活用 -

仮想デスクトップ(VDI)とオンラインコラボレーションツール共存の課題

働き方改革のための仮想デスクトップの導入が進みつつあり、仕事をする場所の制約がなくなりつつあります。その一方で仕事は一人ではできないので、オンラインコラボレーションツールの導入も進んでいます。従来、仮想デスクトップの世界では、音声と動画というのは非常に苦手な処理でした。ユーザーデバイスに入力されるマイクやカメラの情報を仮想デスクトップへ転送し、そこからまた相手の仮想デスクトップに通信後に、さらに相手のデバイスに転送され音声ビデオが再生される、いわゆる「ヘアピン」という通信経路をたどるため、まずネットワーク転送の効率が高くありません。

そこで、転送効率を高めるためにユーザーデバイスからの音声とビデオの圧縮を行う技術をシトリックスでは実装しました。Webcamリダイレクションという技術はWebカメラのビデオ転送を数百Kbpsまで圧縮しWAN環境でも利用できるようにしました。しかしながら音声ビデオ処理を仮想デスクトップ側で行うことはネットワークだけでなく同時にサーバー側のCPUリソースも消費します。また音声ビデオ品質やレスポンスも物理端末同士の場合と同じ性能とはいきません。そのため仮想デスクトップでオンラインコラボレーションでビデオ音声通話をすべてのユーザーが日常的に行うことは厳しいと言わざるを得ません。

このため、クライアント端末側でメディア処理をする技術が開発されます。ヘアピンを回避するために仮想デスクトップであってもメディア通信をクライアントデバイス同士でPeer after Peerで直接通信を行うことで通信経路やサーバーリソースのオーバーヘッドを回避します。マイクロソフト社ではLyncを仮想デスクトップにおいて利用する際、Peer Peer で の 通信 を 実 現 す る た め に VDI plug-in を 開 発 し ま し た .vdi Plug-inはシトリックスに限らず他の仮想デスクトップ方式でも利用できるようになっています。ただし、VDIのみでRDS方式がサポートされず、利用可能な端末がWindows(ThinPCは除く)に限られ、Skype for business Online(クラウド)対応もできないことから用途がかなり限定されます。

HDX RealTime Optimization Pack に よ る XenApp / XenDesktop と Lync / Skype for Business と の 組 み 合 わ せ を 最大化

そこで、シトリックスはこの制限を取り払い、クライアント仮想化環境でLync/Skype for Business を 最大 限 に 活用 す る た め に マ イ ク ロ ソ フ ト と 共同 開 発 で HDX RealTime Optimization Packを開発しました。またこの2つの組み合わせは両ベンダーを通じてサポートされます。(CTX132979参照)

HDX Realtime Optimization Pack:Skype for Business

HDX RealTime Optimization PackはXenDesktopのVDI環境のみならずXenAppの仮想アプリケーションデスクトップをサポートし、WindowsだけでなくMac、Linux(のシンクライアント)に対応します。そのほかSkype for Business の ク ラ ウ ド 環境 も サ ポ ー ト し ま す .XenApp / XenDesktop 7.x け で な く XenApp だ 6.x の 環境 も サ ポ ー ト し ま す.

RTOP

最新 の Skype for Business に 対 応 す る た め に 先 日 HDX RealTime Optimization Pack 2.0 (RTOP 2.0) を リ リ ー ス し ま し た.こ の バ ー ジ ョ ン で は 最新 の Skype for Business 2015クライアントの機能の大部分をカバーするように作られています。(CTX0279機能マトリックスを参照)RTOP 2.0 は Skype for Business 2015 ク ラ イ ア ン ト 専 用 で す.旧 来 の Lync UI や Lync Client 2010 を 利用 す る 場合 は HDX RealTime Optimization Pack 1.8を利用します。また2.0では1.xよりアーキテクチャを改良しておりLync/Skypeサーバーとの通信(SIP)はすべてSkypeクライアント側で行うようになり、Media Engine側ではメディア通信のみを行うようになりました。これにより仮想側、デバイス側の二重の認証も不要です。

HDX RealTime Optimization Pack の 構成 と 様 々 な ア ク セ ス パ タ ー ン

HDX RealTime Optimization Pack はVDA 側 に コ ネ ク タ, receiver 側 に MediaEngine を イ ン ス ト ー ル し ま す と .Connector media Engineが接続され最適化された状態になるとインジケーターに表示されます。

RTOP最適化

Media Engine は VDI Plug-inと比べてもインストーラーのサイズが小さくなっています。またReceiver for Windows 4.4 と Media Engine の バ ン ド ル パ ッ ケ ー ジ も 用意 し て い ま す.

installsize

な お, Skype for Businessクライアントも最新のアップデートを適用して下さい。2016年2月時点でのアップデートは以下です。
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3114732

plug 側 で Lync / Skype ク ラ イ ア ン ト と 制 御 を 行 い, メ デ ィ ア 通信 は Media Engine側 で 行 い ま す .media Engine同士の通信も可能ですし、通常の物理パソコン上のSkypeクライアントとも通話できます。三者通話などの会議もサーバー経由で可能です。Media Engineがインストールされていないデバイスにおいては、ICA通信の中で音声ビデオを圧縮した通信が行われます。これをFallback機能といい、Fallbackした状態でMedia Motor を イ ン ス ト ー ル し た デ バ イ ス と 通話 も で き ま す .media Engineによる最適化が行われているかは仮想デスクトップ上のインジケーターで確認できます。

RTOP非最適化

またFallbackを行うと前述のとおりサーバーリソースオーバーヘッドが増えるために管理者がFallbackを禁止する設定を行う、つまりMedia Engineをインストールしていないデバイスからの通話を禁止することも可能です。

た だ し, 異 な る バ ー ジ ョ ン 同 士 (例 え ば バ ー ジ ョ ン 1.8 の と 2.0 MediaEngine 同 士) の 通信 は サ ポ ー ト さ れ ま せ ん と .Connector Media Engine の バ ー ジ ョ ン も 同一 で あ る 必要 が あ り ま す.

リ モ ー ト ア ク セ ス の 場合 は ど う で し ょ う か .media Motor で 最適 化 さ れ な い 場合 は NetScaler 経 由 の ICA proxy で も ち ろ ん 通話 可能 です .media motor で 最適 化 さ れ る 場合 は, ICA ProxyでLync/Skypeクライアントの画面転送や操作を行いますが、メディア通信はLync/SkypeのEdge Server を 用意 し て い れ ば Edge Server を 経 由 し て, リ モ ー ト か ら 社 内 と 通話 が 可能 で す.も し MediaEngine 同 士 が と も に 社 外 に い れ ば, メ デ ィ ア 通信 は peer-to Peerで行えます。フルVPNを利用する場合は、VPN装置がIPSecもしくはUDPも暗号化できるDTLSに対応していればVPNトンネル経由でメディア通信を行えます。

RTOPリモートアクセス

まとめ:働き方を変革するCitrix/Microsoftのユニークなソリューション

以上 ご 紹 介 し た よ う に, XenApp / XenDesktop と Lync / Skype for Businessの組み合わせは他のクライアント仮想化ソリューションでは実現できない最強のタッグです。仮想デスクトップとオンラインコラボレーションをセキュリティと利便性の観点で高度に両立し、どちらか一方を諦めることなく、それぞれの良い点を引き出して、企業の働き方改革のお役に立てることと思います。

関 連 情報

HDX RealTime Optimization Pack 2.0 製品 ド キ ュ メ ン ト
https://docs.citrix.com/ja-ja/hdx-optimization /2-0.html

Skype for business and Lync Delivery feature matrix (英文: サ ポ ー ト す る 機能 一 覧 マ ト リ ッ ク ス)
https: //support.citrix. com / article / CTX0279

Technical support of Microsoft Skype / Lync to XenApp / XenDesktop (英文: Citrix / Microsoft の ジ ョ イ ン ト サ ポ ー ト に つ い て)
https: // support.citrix.com/article/CTX132979

アプリケーション仮想化とデスクトップ仮想化(VDI)XenApp/XenDesktop
https://www.citrix.co.jp/solutions/desktop-virtualization/overview.html

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