XenApp / XenDesktop 7.6 Feature Pack 3 画面 転 送 ア ッ プ デ ー ト

5:36 PM
XenApp / XenDesktop 7.6 Feature Pack 3 画面 転 送 ア ッ プ デ ー ト -

Citrix TechDay 2015 お よ び 以前 の ブ ロ グ で も 解説 し ま し た が, XenApp / XenDesktop 7.6 feature Pack 3で画面転送モードが追加され、さらにデフォルト設定が変わりましたのでここでアップデートしたいと思います。

画面 転 送 の 観 点 で の XenApp / XenDesktop Feature Pack 3 で の ア ッ プ デ ー ト は 大 き く 二 つ で す.

  • デフォルトの画面転送モードがすべてSuperCodec(H.264)に変更された。(クライアントが対応している場合)
  • Thin Wire 互換 モ ー ド が 追加 さ れ た

デフォルト画面転送モードはVDAの種類とクライアントの種類によって変わります。デスクトップVDAにWindows/Macでアクセスする場合、デスクトップコンポジション(エアロ)をクライアントレンダリングするデスクトップコンポジションリダイレクション(DCR)がデフォルトでした。しかしながら多くのケースではデスクトップコンポジション(エアロ)を無効化して使用することも多く、その場合手動で無効化していました。Feature pack 3よりDCRはデフォルトで無効になりました。必要な場合はポリシーで有効化します。

DCRポリシー

従って、クライアントがH.264のデコードに対応していれば、SuperCodec(H.264)がデフォルトになります。このモードはH.264のビデオコーデックを使って画像圧縮転送するモードです。いわゆるオフィスアプリケーションからマルチメディアアプリまで、LAN/WAN問わず汎用的に高いエクスペリエンスを得ることができます。しかしながら、このモードは圧縮のためにVDAのCPUリソースを消費するため、サーバーあたりのユーザー集約率がトレードオフとなります。また圧縮された画像を展開するために新しいReceieverやそのためのクライアントリソースが必要になります。

Windows 7 / Windows Server 08R2といったOS(レガシOS)では、SuperCodeではなく従来のグラフィックモードというXenApp 6.x / XenDesktop 5.x以前で利用されていた従来のICA画面転送(従来のThinwire)のモードを利用することができます。このモードではSuperCodecと比較して圧縮で利用するCPU使用率を抑えることで、サーバー集約率の向上を図ることができます。ただ、Windows 8 / 8.1 / 10, Windows Server 2012/2012R2のようなモダンOSにおいてはWindowsのグラフィックサブシステムが変更されたために従来のグラフィックモードが利用できなくなりました。Windows 2012/2012R2においては従来のグラフィックモードが実際は利用できるのですが、デスクトップコンポジションを管理するDesktop window Manager(DWM)で全てのレンダリングを行うために、レガシOSの従来のグラフィックモードに比べて処理のオーバーヘッドが大きくなっています。

Thinwire

そこで、モダンOSにおいてもThinwire互換モードという文字通り従来のThinwire互換かつ改良された画面転送モードが実装されました。(リリース前はThinwire+と呼んでいました)。Thinwire互換モードではH.264のビデオコーデックを利用せず、画面コンテンツの内容を判断して従来のThinwireと同じ転送方式で画面をクライアントに転送します。これによりサーバーでのCPU利用率を抑え、かつReceiverのアップデートが難しい古いシンクライアントでも利用できるようになりました。

設定はCitrixポリシーの「圧縮にビデオコーデックを使用する」で「ビデオコーデックを使用しない」を選択します。

22685502367_b207b2bfae_o

Citrix Director や HDX Monitor 確認 す る と Thin で Wire Advancedのエンコーダーの項目がDeepCompressionV2EncoderからCompatibilityEncoderになっているのがわかります。

Compatibility Encoder

この「圧縮にビデオコーデックを使用する」ポリシーはユーザーポリシーですので、接続するクライアントやアクセス経路(NetScaler経由かどうか)のフィルタを適用することができます。

またThinWire互換モードでは画質をチューニングすることにより帯域削減が可能です。表示品質ポリシーで、高、中、低の設定ができます。SuperCodecではこの設定は有効ではありませんでした。

ThinWire互換モードの画質

もう一つ、色の解像度を24ビット/ピクセルから16ビット/ピクセルに低下させることができます。

ThinWire互換モードの解像度ポリシー

XenApp/XenDesktopで利用できる画面モードの特性の概要をまとめましたので、画面モード選択の際の参考にしてください。

画面モードマトリックス

ま た Feature Pack 3ではユースケースに合わせて最適なポリシー設定が行えるようにポリシーテンプレートがアップデートされました。必要に応じてこちらもお試しください。

http://docs.citrix.com/ja-ja/xenapp-and-xendesktop/7-6/xad-policies-article/xad-policies-templates.html

シトリックスのアプリケーション仮想化とデスクトップ仮想化(VDI)XenApp/XenDesktop
https://www.citrix.co.jp/solutions/desktop-virtualization/overview.html

Previous
Next Post »
0 Komentar